モンハン生物学 ジャグラスの群れの社会構造とは!?
こんにちは
小林ベイビーグランドと申します。
みなさま、
モンスターハンターというゲームはやったことがあるでしょうか?
私は以前モンスターハンターワールドアイスボーンをやっておりました。
その中で気になった点がいくつかあるので何回かに分けて、考察していきたいとおもいます。
まず本日は、ドスジャグラスについてです。
ドスジャグラス.jpg (2000×1349) (wikiwiki.jp)
より
ドスジャグラスといえば、ジャグラスの群れを率いるリーダーで、ストーリー上最初に相手となる大型モンスターですね。
一般的なジャグラスより二回りほど大きく、背中を覆うように生えたたてがみが特徴的です。
上述のとおりドスジャグラスはジャグラスのリーダーであることから社会性を有すると考えられます。群れのメリットとして、生殖のチャンスが増え、安定して子孫を残すことができます。また、群れの個体が様々な組み合わせで生殖の機会を持つことができれば、群れの中の個体の多様性が保たれ、環境変化や病原体、敵に対して生き残る確率が高くなります。
ここで注意したいこととして、ドスジャグラスのサイズがジャグラスよりも二回り大きいという点です。例として哺乳類の社会の場合、個体間の体型や体格の差は性的二形を除けば大きいものではない場合が多いと言います。それに対して、ハチやアリ、ハダカデバネズミなど群れのなかで体型の差がある生き物もおり、真社会性生物と呼ばれています。
真社会性生物は、社会性を有する生き物であるが、群れの中で階層が存在し、女王が唯一繁殖を行う個体であるという特徴があります。恐らくドスジャグラスは脊椎動物であると思われるため、ハダカデバネズミを例にしましょう。
ハダカデバネズミは、名前の通り体毛が無く出っ歯な見た目をしています。また哺乳類で真社会性が確認されている数少ない種です。完全地中棲で10頭以上290頭以下の群れの中で1つのペアのみが繁殖を行い、群れの多くを占める非繁殖個体は兵隊デバネズミや働きデバネズミとして穴掘りや食料の調達、巣の防衛を行います。
万が一、繁殖メスが死んだ場合は、1頭のメスのみが急に成長し新しい繁殖メスになります。その際、繁殖メスによる化学物質(フェロモン)が群れ全体に作用し、他個体が繁殖メスになることを抑制し謀反は許しません。授乳は繁殖メスのみが行うが、幼獣の世話は群れの他個体も参加して行われます。巣の中で産まれた個体は同じ巣に留まってワーカーや繁殖個体になることが多いので、巣内で近親交配が繰り返されることになります。これが本種の真社会性の進化を促したとする説があります。
ジャグラスの群れにも同様に真社会性があり、ドスジャグラスがジャグラスたちの繁殖を抑え、兵隊ジャグラスや働きジャグラスといったカーストを作っている可能性がありますね。
一般的に、真社会性を有する生き物はフェロモンや触覚などのコミュニケーションが非常に発達しており、現在も様々な事が発見されています。
もしかしたらドスジャグラスにも高度に発達した真社会性があるかもしれませんね。
それでは今日はそんなところで。